ドローンを趣味で楽しんでいる方も、ビジネスで活用されている方も、今日の話題は決して見逃せません。
現在、小型無人機等飛行禁止法の規制範囲が大きく変わるかもしれないという、重要な検討が進められています。
報道によれば、重要施設周辺の「イエローゾーン」が、現在の「おおむね300m」から「おおむね1,000m」へと大幅に拡大される検討がなされています。(11月12日の新聞報道)
🚨 現行の「300m規制」では何が問題?
私たちが現在守っているドローン禁止法では、国会議事堂や自衛隊基地、空港などの重要施設の周囲300mが「イエローゾーン」として指定され、原則飛行禁止となっています。
しかし、技術の進化は止まりません。
ドローンの長距離航行能力の向上
高性能カメラによる遠隔からの偵察能力の強化
これらの進化により、300mという距離では、もはや重要施設の安全を確保しきれないという認識が強まっています。つまり、テロやスパイ活動のリスクが増大しているということです。
📏 規制が「1,000m」になったら、どうなる?
もし、イエローゾーンが1,000m(1km)に拡大されれば、私たちのドローン活動には計り知れない影響が出ます。
🔹 影響を受けるエリアの激増
300m規制と1,000m規制では、カバーする面積が大きく変わります。
300m:半径300mの円の面積
1,000m:半径1,000mの円の面積
単純計算で約10倍ものエリアが規制対象になるということです。重要施設の周辺だけでなく、その周辺の住宅地や商業地も飛行禁止区域に含まれる可能性が高まります。
🔹 事前の確認がさらに重要に
現在でも、フライト前には必ず飛行禁止エリアを確認していますが、これが1,000mになれば、より広範囲で詳細な地図チェックが不可欠になります。意図せず規制区域に近づいてしまうリスクも高まるでしょう。
⚖️ なぜ「1,000m」なのか?
この規制強化は、政府機関が、ドローンの脅威増大に対応するために有識者検討会を立ち上げて議論しているものです。

引用:警視庁「有識者検討会」資料の抜粋
「1,000m」という数字は、高性能ドローンの一般的な操作可能距離や偵察能力を考慮した、安全確保のためのギリギリのラインとして検討されていると見られています。
🗓️ 今後の動向に注目!
この「1,000m案」は、現時点ではまだ検討段階であり、正式に決定・施行された法律ではありません。
今後、検討会での議論を経て法案化され、国会での審議を経てから施行時期が決定されます。
今後もこの動向に注目していきたいと思います。