DIPS2.0を知らないと危険!合法的なドローンライフを始めるために

最近ドローンを始めた方、またはこれからドローンを購入しようとしている方へ。美しい空撮や楽しい飛行を始める前に、一つだけ知っておいていただきたい重要なことがあります。それが「DIPS2.0(ドローン情報基盤システム2.0)」の存在です。

残念ながら、多くのドローン初心者がこのシステムの存在や重要性を知らずに飛行を始めてしまい、意図せず法律違反の状態に陥っているケースがあります。

DIPS2.0は、ドローンを安全かつ適法に運用するために、国が定めた窓口です。この記事では、DIPS2.0が何であり、なぜ利用が必須なのかを、分かりやすく解説します。

DIPS2.0とは?

DIPS2.0(ドローン情報基盤システム2.0)は、国土交通省が提供するドローンに関するすべての手続きを集約したオンラインシステムです。(郵送により申請することも可能ですが、「紙」でやるとめちゃくちゃ手間が必要なのでお勧めしません。)

DIPS2.0は、あなたのドローンが「誰の持ち物」で、「どのようなルールで飛ばして良いか」を国に届け出、管理する機能を担っているのです。

DIPS2.0で必ず行うべき2つの手続き

DIPS2.0を開いたら、あなたが安全なドローンユーザーになるために、最低限この2つの手続きを行う必要があります。

① 機体登録(なぜ100g以上は登録が必要なのか)

対象: 100g以上のすべてのドローン(トイドローンを除くほとんどの機体)。

内容: ドローン本体に固有のID(登録記号)を付与し、その機体の所有者情報(あなた)を国に登録する手続きです。車でいうナンバープレートの役割を果たします。

重要性: 登録記号の表示やリモートID機能の搭載(義務化対象の場合)は、ドローンがどこから飛んできたかを特定し、事故や緊急事態が発生した際の迅速な対応を可能にするために不可欠です。登録せずに飛行させると罰則の対象となります。

② 飛行許可・承認申請(特定飛行の具体例と危険性)

内容: 空港周辺や人口集中地区(DID地区)など、航空法で定められた「特定飛行」を行う場合に、国土交通大臣の許可・承認を得る手続きです。

特定飛行の具体例:

  • 人や建物から30m未満の距離で飛行させる
  • 夜間飛行
  • 目視外飛行(ドローンを目で見ていない状態での飛行)
  • イベント上空での飛行
  • etc.

これらの特定飛行は、第三者や航空機の安全を脅かすリスクが高いため、国の審査が必要です。DIPS2.0を通じて申請し、許可・承認を得ることができます。

申請しないで特定飛行したらどうなる?

「誰も見ていないから大丈夫だろう」という安易な考えは非常に危険です。申請が面倒だからといってDIPS2.0を利用せず、航空法やその他の法令に違反してドローンを飛行させた場合、以下のような厳しい結果を招く可能性があります。

  • 罰則(刑事罰): 許可を得ずに特定飛行を行った場合、50万円以下の罰金などが科される可能性があります。
  • 行政指導: 国土交通省から飛行中止命令や業務改善命令などの行政指導を受けることになり、ドローン飛行自体ができなくなる事態に発展します。
  • 社会的な信用の失墜: 事故や法令違反が発覚した場合、ニュースなどで報道され、個人または事業者の信用が大きく損なわれます。

ドローンの利用は自由ですが、それは法律とルールの範囲内での話です。DIPS2.0は、あなたの安全と、周囲の安全を守るための必須のツールなのです。

6. まとめ

この記事では、ドローンユーザーが知っておくべきDIPS2.0の基本的な役割と、機体登録・飛行許可申請の重要性について解説しました。

  • DIPS2.0は、安全で合法的なドローン飛行のための公的な窓口です。
  • 100g以上の機体登録は義務であり、特定飛行には必ず許可が必要です。
  • 法令順守は、ドローンユーザーとしての最大の責任です。

今後も、このブログでは、ドローンに関する最新の法令情報や、DIPS2.0の具体的な操作方法、安全な飛行のためのノウハウを、行政書士の専門的な視点から分かりやすく提供していきます。

「ドローンに関する相談がしたい」「手続きが複雑すぎて手に負えない」という方は、当事務所が運営しているホームページ「埼玉のドローン支援サイト」からお気軽にご相談ください。