「相続」と聞くと、自分には関係ないと思う方が多いかもしれません。しかしながら、実際のところ相続はもっと日常的なことで、誰にでも起こり得る出来事です。今回は、相続の仕組みと注意点を解説します。
1. 相続とは?
相続とは、亡くなった方(被相続人)の財産や権利・義務を、家族や親族(相続人)が受け継ぐことです。人の命は有限で、必ずいつかは発生するものです。
財産は、「お金や不動産」だけと思われがちですが、次のようなものも含まれます。
- 株式や投資信託
- 借金や未払いの税金
- 車や貴金属、美術品
つまり、プラス、マイナスの財産すべて引き継ぐことになります。(もちろん放棄もできます。)
2. 誰が相続人になるの?
民法で、相続人になる順番(法定相続人)は、以下のように決まっていて、相続分(財産の額)も定められています。
- 配偶者 … 常に相続人になります。
- 子ども(または孫) … 第1順位。
- 父母(または祖父母) … 第2順位。
- 兄弟姉妹(または甥・姪) … 第3順位。
※順位が高い人がいるときは、下の順位の人は相続しません。
4. 注意したいポイント
- 「相続放棄」も可能(3か月以内)
- 遺言書があれば遺言に基づき相続分が定まる(ただし遺留分は除く)
- 不動産の相続登記は最近義務化されました。
- 相続税はすべての相続財産にかかるわけではなく、基礎控除額を超えた場合だけ納めることになります。
5. まとめ
相続は、突然始まり、期限付きの手続きです。
相続人同士で意見が合わず、手続きが長引くこともあります。
もし身近で相続が発生したら、まずは落ち着いて流れを理解し、必要に応じて専門家に相談しましょう。
💡 ワンポイントアドバイス
生前に財産や遺言を整理しておくと、相続はスムーズになります。