「山の中なら誰もいないし、ドローンを自由に飛ばせるでしょ?」

実は、そう思って飛ばすと法律違反になってしまう可能性があります

今回は、山間部でドローンを飛ばす際に確認すべき法律等を解説します。

1. 山の中でも法律は適用される!

 航空法の適用範囲

山中であっても、以下の条件に該当すると国土交通省の許可・承認が必要です:

  • 高度150m以上の飛行
  • 第三者または物件から30m未満に接近
  • 夜間飛行
  • 目視外飛行(木の裏側や谷底など)
  • イベント上空飛行(登山客が集まる場所など)

 地域によっては「人口集中地区(DID)」にかかっていることも

→ 国土地理院やDIPSの地図で要確認!

 小型無人機等禁止法の適用範囲

自衛隊の施設の周辺は、小型無人機等禁止法の適用を受けます。特にレーダーサイトは山の中にありますので注意が必要です。

100g未満のトイドローンも法律の適用を受けます。

航空自衛隊の山中のレーダーサイト

防衛省ホームページ https://www.mod.go.jp/j/presiding/law/drone/list.html

DIPSの地図でも確認できます。

2. 土地の所有者の許可も必要

山の中の土地は、以下のいずれかに該当する場合があります:

  • 個人の私有地
  • 国有林
  • 自治体管理の自然公園

許可を得ずに勝手に立ち入ったり離発着すると、不法侵入や損害賠償の対象になることも…。

【結び】

山中でのドローン飛行はとても魅力的ですが、「誰もいないから大丈夫」は誤解です

事前にしっかり準備して、安全で合法的なフライトを楽しみましょう!