最近よく耳にする「BCP」についてお話します。

突然ですが、もし大地震が起きたら、台風で交通機関が麻痺したら、サイバー攻撃を受けたら…

あなたの会社は業務を続けられますか?

この「もしも」に備えるのが BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画) です。

BCPってそもそも何?

BCPとは、災害や事故などの緊急事態が発生したときでも、企業の重要な業務を 中断させない、もしくは 可能な限り早く再開できるように準備しておく計画 です。

単なる避難訓練や防災グッズの準備ではありません。BCPはもっと戦略的で、「どの業務を優先すべきか」「最低限の人員とシステムでどうやって再開するか」など、実際にビジネスを動かすための具体的なプランを指します。

どうして今、BCPが注目されているの?

日本は地震大国ですし、台風や大雨などの自然災害も年々増えています。また、最近ではコロナ禍のようなパンデミックや、サイバー攻撃による被害も企業にとって深刻な脅威になっています。

こういった「予期せぬ出来事」が起きたときでも、取引先やお客様に迷惑をかけず、会社としての信頼を保ち続けるためには、BCPが欠かせません。

出典:気象庁震度データベース検索 https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.html(過去10年震度5弱以上は139回)

BCPの中身ってどんなもの?

BCPでは、以下のような内容を検討・準備します:

  • 重要業務の洗い出し:何が止まると会社が機能しなくなるのかを把握
  • 代替手段の準備:他のオフィス、在宅勤務、クラウドシステムなど
  • 緊急時の連絡体制:社員、取引先、顧客との迅速なコミュニケーション方法
  • 復旧までのロードマップ:いつ、誰が、何をやるかを明確にする。

最後に:BCPは「リスクへの保険」

BCPは、「リスクをゼロにする」ためのものではなく、「ダメージを最小限に抑える」ための備えです。

「うちは小さな会社だから関係ない」と思っていると、いざというときに立ち直れなくなるかもしれません。

どんな規模の企業でも、今できることから少しずつ準備を始めておくことが、未来の自分たちを守ることにつながります。