BCP策定にあたり、必ず知っておかなければならない正常性バイアスについて説明します。これは、非常事態に直面したときに重要になる心理的な現象です。

💡 どういうこと?

本来なら「逃げなきゃ!」と行動すべき場面でも、

  • 「まあ大丈夫だろう」
  • 「今まで被害にあったことないし」
  • 「周りも逃げてないから平気じゃない?」

というふうに 現実を過小評価してしまう心理です。以前TVで、火災報知器が発報しても、過去の経験から故障と判断し、避難しなかったことを放映していました。これは正常性バイアスです。

🧠 なぜこんなことが起きるの?

人間は、日常が壊れることを無意識に拒否し、「普段どおり」にとどまろうとする心理が脳の「ストレス回避メカニズム」として働いてしまいます。

対策:どうしたら正常性バイアスに負けない?

✅ 1. シミュレーションをしておく

災害が起こった時の状況を疑似体験する。(イメージする。)

. 周囲の様子に流されない

「自分で判断する力」を身につける。

防災でも介護でも命を守る判断力のカギは「正常性バイアスを知っているかどうか」です。