建設業の信頼の証「技能士」の重要な役割
技能士は単なる資格保有者ではなく、現場の技術水準と品質を保証する役割を担っています。
技能士は、職業能力開発促進法に基づいて実施される技能検定に合格した者であり、当該職域における熟練した技能と知識を国によって証明されるものであり、以下の点で企業に大きなメリットをもたらします。
・高度な専門技能により、確実な施工を実現し、工事品質を確保
・技能士の存在が、企業が高い技術力を持つ証明となり、顧客の信頼を獲得
技能士の資格は133種類あり、建設業に関連した技能士は以下のとおりです。
造園、さく井、建築板⾦、冷凍空気調和機器施⼯、⽯材施⼯、建築⼤⼯、枠組壁建築、かわらぶき、とび、左官、築炉、ブロック建築、エーエルシーパネル施工、タイル張り、配管、厨房設備施工、型枠施工、鉄筋施工、コンクリート圧送施工、防水施工、樹脂接着剤注入施工、内装仕上げ施工、熱絶縁施工、カーテンウォール施工、サッシ施工、自動ドア施工、シャッター施工、バルコニー施⼯、ガラス施⼯、ウェルポイント施⼯、塗装、路⾯標⽰施⼯、広告美術仕上げ
一級技能士は建設業許可取得に有利
建設業許可の取得は、営業所に「営業所技術者又は特定営業所技術者」を配置することが義務付けられています。
この技術者の要件を満たす方法として、一級技能士の資格は有利な役割を果たします。
| 資格・学歴 | 実務経験 | 優位性 |
| 一級技能士(該当業種) | 実務経験不要 | 最短ルート。 実務経験の証明が不要で、手続きが大幅に簡略化されます。 |
| 二級技能士(該当業種) | 合格後、通常3年以上の実務経験が必要 | 実務経験の証明が必要です。 |
| 資格・学歴なし | 10年以上の実務経験が必要 | 証明書類の収集・審査に最も時間がかかります。 |
建設業における技能士は、職人としてだけでなく、技術基盤、信頼の証、ビジネス拡大の要件という重要な役割を担っています。
まとめ
技能士は建設業許可に大きなメリットをもたらしますが、他にもクリアすべき要件が多数あります。技能士の資格を活かし、建設業許可へ繋げるためには行政書士等の専門家へのご相談をお勧めします。
技能士の役割チェッククイズ
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